本の話

2012年読んだ本

11月末ごろからペースダウンしてしまいましたが、今年もまずまず読めました。 今年のベストは、川端康成の「古都」になるでしょうか。 (みをつくし料理帖シリーズは、継続中なので除外しています) 特にこれといった事件が起きるでもなく、二人の姉妹の日…

よくわかる、その気持ち

母が毎週買ってくる週刊文春に、少し前から益田ミリさんの連載が始まりました。 40歳の娘とその父母が主人公。 まさしく私と同じ境遇で、これまた「そうそう!」とうなずいたり、クスッと笑ったり、まるで自分自身や家族を外から見ているような感覚です。 …

心の龍

ワンチュク国王のファンです。 以前来日されたとき、子どもたちに龍の話をされていたのをニュースで見て、すっかりファンになってしまいました。 その来日されたときの様子をまとめた「ワンチュク国王から教わったこと」を読み終えて、アイドル的な関心だっ…

同じ感覚

葉室麟の「千鳥舞う」を読んでいます。 博多八景を描く女絵師の話ですが、これがとてもいいのです。 「恋しぐれ」と同じように読んでいて心地良く、静謐で、人情話にほろっとさせられる。。。 私好みの話です。 物語の中で、“絵には人の心が表れる”というと…

称賛に値する人生

あさのあつこさんの「うふふな日々」から心に響いた言葉を、ここに書き留めておくことにしました。『この歳になって、十代のころより優れていると思えるのは、ただ一つだけ、自分を好きになれたことだ。 …中略… 十代のころのように、自分を拒み、信じきれな…

はずれなし

久しぶりにみをつくし料理帖シリーズを読み終えました。 「心星ひとつ」 しっかしこのシリーズは本当に毎回はずれなく人情深さに心が温まり、人生を歩むこと に勇気が与えられ、励まされ、なぐさめられ。。。 そして料理に引き込まれるのです。 最新刊を図書…

西遊記

本棚の整理をしていたら、5年ほど前に購入した平岩弓枝の「西遊記」が出てきました。 おぉ〜久しぶり! この本面白かったんだよな〜、、と懐かしくて、内容をすっかり忘れ てしまっていることもあってもう一度読むことにしました。 笑いあり、涙あり、ハラ…

「もしドラ」を読んで

遅ればせながら噂に名高い「もしドラ」を読み終えました。 思ったより早く読み終えたのですが、思ったより難しい。。 この「もしドラ」を読んで、ドラッカーの「マネジメント」を読んで、 もう一度「もしドラ」を読めば、より一層深く理解できて面白い よう…

男だったの?!

先日芥川賞と直木賞の受賞記者会見を見てびっくりしました。 葉室麟って男の人だったの!?!? いや〜驚きました。 名前から想像しててっきり女の人だと思っていました。 しかも、失礼ながら、いいお年の方で。。 受賞作の「蜩の記」は、ちょうど正月休みに…

2011年読んだ本

郄田郁 八朔の雪 / 花散らしの雨 / 想い雲 / 今朝の春 / 小夜しぐれ 谷村志穂 雪になる 秋元康 失恋おりがみ 田辺聖子 お手紙下さい(Tanabe Seiko Collection 8)/ 百合と腹巻(Tanabe Seiko Collection 1)/ ほどらいの恋(お聖さんの短編)/ 夜あけのさよ…

俄然興味増 −文楽−

三浦しおんの「あやつられ文楽鑑賞」を読み終えました。 前から少し文楽に興味はあったのですが、この本を読んでぜひともすぐにでも 観に行きたくなりました! 大夫、人形、三味線が織りなす物語は奥が深そう。。 地元の隣の町が文楽に縁の深いところという…

驚き! ニーチェの言葉

やっと「超訳ニーチェの言葉」が回ってきました。 分厚い本の一番初めの言葉は、“初めの一歩は自分への尊敬から”と題されています。 「自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。…(略)… そうではなく、最初に 自分を尊敬することから始めよ…

たとへば、、

以前読んだ「京都うた紀行」をきっかけに、河野裕子という歌人に関心を持つようになりました。 残念ながら乳がんで既に亡くなられています。 今読んでいる「たとへば君」は、同じく歌人であるご主人が、ご夫婦の相聞歌や河野裕子さんの エッセイを中心にまと…

食と命

久しぶりにみをつくし料理帖シリーズを読みました。 今回心に残ったのは、ははきぎの話。 ははきぎとはほうき草のことで、そのほうき草の実を乾燥させたのが地膚子という薬になり、 料理に用いると今でいうとんぶりになるそうです。 本の中では、本来食べる…

あゆたんの誕生日プレゼント

もうすぐあゆたんの誕生日です。 私からのプレゼントは絵本。 誕生日とクリスマスのプレゼントは絵本と決めています。 というのもあゆたんの部屋を絵本図書館にすることが私の計画で、あゆたんがいくつになっても、たとえ読まずにほったらかしにしていても、…

心の栄養

いつも図書館で本を借りて読むのですが、最近読む本読む本当たりが続いています。 そっと心に響く。。。 そのような本はやはり手元に置いといて、いつでも読み返すことができるようにしてお きたいものです。 私にとって本ってミラクルワールドで、心を柔ら…

葉室麟の「恋しぐれ」を読み終えました。 与謝蕪村を中心として、円山応挙、上田秋成や呉春など、聞き覚えのある 人たちが登場します。 静を感じました。 例えば冬の、しんしんと雪が降り積もっていく、あるいは獅子脅しの音が辺 りに鳴りひびく、そのような…

赤心

赤心という言葉を知っていますか? 「人を心から信用して全く疑わない心」という意味だそうです。 恋する日本語を見て初めて知りました。 漢語的表現らしいですが、こんな大切な事柄をたった二文字で表せる日本語があるなんて。。 赤と言う言葉には、純粋の−…

思いの丈、そして新しく

創立記念行事で東京に行ってきました。 彼と顔を合わすのが嫌だったんですけど、思いのほか心乱されることもなく、揺れ動くこともなく済みました。 もうほとんど立ち直れているみたいです。 今日図書館に行って、ふと目に留まった本がありました。 秋元康の…

酒処

「花散らしの雨」を読んでいると、なんと酒処として地元の名前が出ている ではありませんか! びっくり! そう、私が生まれ育ったこの町は、確か江戸時代にお酒で有名だったらし いのです。 いや〜、、なんだか嬉しいもんですね〜。。 しかし本に出てくる料…

涙がにじむ

今「八朔の雪」を読んでいます。 新聞等でよく紹介されているのを見て、前から読んでみたいなぁと思っていました。 主人公澪に降りかかる艱難辛苦、その澪をとりまく人情ある人たちとの交流。 辛さに涙、 人情に涙。 読んでいるうちにいつのまにかうるうると…

2010年 読んだ本

吉川英治 新平家物語山崎ナオコーラ この世は二人組ではできあがらない藤堂志津子 昔の恋人/他2冊ほど(題名忘れちゃいました)林真理子 グラビアの夜/秋の森の奇跡/年下の女友だち/本朝金瓶梅田辺聖子 孤独な夜のココア/愛してよろしいですか北村薫 …

スターバックス

今読んでいる「ラテに感謝!」は、原題「How Starbucks Saved My Life」とある ようにスターバックスが舞台になっています。 本場アメリカの話ですが、おそらくその 精神やルールは日本も同じだと思うので、スターバックスの裏側がわかっておもしろい です。…

今年のベスト本になるか?!

この前今年読んだ本を書き出した時に、どの本が一番よかったかな〜なんて本のストーリーを思い出しながらやっていました。 「桃色東京塔」が一番印象に残ってるかな〜。。 主人公たちが悩みを抱えつつ、地に足をつけて生きているそれぞれの場所で事件を解決…

本の話

今年も残すところ2ヶ月を切りました。 今年は仕事が超ひまなこともあって、本をよく読みました。 どの本が心に残ってるかな〜と 頭の中で読んだ本をいろいろ思い出していたら、これはどこかに書き留めておいた方がいい かもと思うようになりました。 この日…