食と命

久しぶりにみをつくし料理帖シリーズを読みました。
今回心に残ったのは、ははきぎの話。
ははきぎとはほうき草のことで、そのほうき草の実を乾燥させたのが地膚子という薬になり、
料理に用いると今でいうとんぶりになるそうです。
本の中では、本来食べるものではなかった実だけれど飢饉で食べるものがなくなり、この実
を工夫して食べられるようにした、と書かれています。 そしてそれが薬にもなり。。
ははきぎの章に出てくる女性が「食とは命を繋ぐもの」と言います。
本当に、、本当にそのとおりだな〜と思いました。
主人公の澪が店に来る客のために、旬の素材の旨味を存分に引き出す料理を作って心づく
しの食事をふるまう姿にも、読んでいる私まで温かい気持ちにさせてもらいました。
一人暮らしを始めて自分でごはんを作るようになって、このシリーズは私によい影響を与えて
くれています。
「食とは命を繋ぐもの」
今はいろんな食べ物が氾濫していますが、この言葉を忘れずに、「食」というものをあなどらず
おろそかにせず、食事を楽しみたいです。
そういえば、「医食同源」っていう言葉がありましたね。。。 納得です。