涙がにじむ

今「八朔の雪」を読んでいます。
新聞等でよく紹介されているのを見て、前から読んでみたいなぁと思っていました。
主人公澪に降りかかる艱難辛苦、その澪をとりまく人情ある人たちとの交流。 辛さに涙、
人情に涙。 読んでいるうちにいつのまにかうるうると、涙がにじんでくる物語です。 そう
した中で、料理人として江戸と上方の味の違いにとまどいながらも奮闘する澪の姿に、ど
うなっていくのだろうと興味が湧いていきます。 上方と江戸の料理・嗜好の違いがおもし
ろい。 物語の舞台は江戸。 鬼平を見ててもそうですが、本を読んでいると、実際に東京
に行って、その場所を歩いてみたくなります。  これから澪がどんな料理に挑戦していくの
か、みをつくし料理帖としてシリーズ化されているので、しばらく読む楽しみが続きそうです。