心の龍

ワンチュク国王のファンです。
以前来日されたとき、子どもたちに龍の話をされていたのをニュースで見て、すっかりファンになってしまいました。
その来日されたときの様子をまとめた「ワンチュク国王から教わったこと」を読み終えて、アイドル的な関心だったのが、一国王として敬愛の念を抱かずにはおられない、ワンチュク国王の人となりを知ることができました。
一国をまとめるリーダーシップを持ち、その国民は絶大な信頼を寄せている。 国王でありながら謙虚で、礼を重んじ、敬意をもって相手に接し行動する。 その心、思いやりが相手に伝わり相手は感激する。 そんな様子がよく伝わってきました。
龍のことも書かれています。 龍は人格のこと。 「龍は年をとって経験を食べるほど強く大きくなる。 人は経験を糧にして強くなることができる。 そして大切なことは自分の龍を鍛えてコントロールすること。 自分の龍を大切に養いなさい、鍛錬しなさい。」
最後に国会演説の原稿が記されていました。 そこには日本への深い深い敬意と、ブータンは常に日本の友人であり続けることが表されていました。
今日本は、あらゆる面で自信を失っていると私は感じています。 そこへブータンという友人が手を差し伸べ、応援してくれている姿を想像します。 そこで改めて私たちは自分たちの良さを再認識し、再び立ち上がることができるのではないでしょうか。 きっと私たち日本人はその力を持っている、と気づかされました。
ワンチュク国王によって日本のあるべき姿、進むべき姿を教えられた、そんな一冊です。
ブータンに行ってみたいなぁ。。