2011-04-13 静 本の話 葉室麟の「恋しぐれ」を読み終えました。 与謝蕪村を中心として、円山応挙、上田秋成や呉春など、聞き覚えのある 人たちが登場します。 静を感じました。 例えば冬の、しんしんと雪が降り積もっていく、あるいは獅子脅しの音が辺 りに鳴りひびく、そのような静けさ。。 派手さや力強さはないけれど、風流というか風雅で。 奥ゆかしくて味わい があって。。 こんな物語は初めてかもしれません。 夢中になって一気に読んでしまいま した。 もう一度最初から、今度はじっくり時間をかけて、一人ひとりの心情を 酌みとりながら、読み直したいです。