みんなどういう風にしてやってきたんだろう

私と父と母と、毎日普通に生活しています。
朝起きて、それぞれの用事をして、ごはんを食べて、おしゃべりをして、テレビを見て、お風呂に入って、夜寝ます。
本当に普通の生活です。
だけど父は、尿が出にくい、頻尿、便通がおもわしくない、腸に不安がある、不眠等さまざまな不安を抱えています。
そんな父の様子を見て、母も心配し、ため息をつきます。
母は、最近同じ話題を繰り返すことが多くなり、「もしかして認知症の初期?」とどきどきしながら観察をしている私です。
すぐ近くにあるであろう介護や死。
父のこと母のことを考えると、とりとめもなく不安になります。 不安から逃げ出したくなります。
もし私が会社を辞めずに東京や九州に転勤していたら、親の様子を知らずに、自分の楽しみだけを考えて気楽に過ごしていたでしょう。
そっちの方が良かった?
いや、やっぱりそれは違う。 ちゃんと現実に向き合わなくては。
これは私だけの話ではありません。 みんな通過する道。
乗り越えてきた人生の先輩は数多くいらっしゃいます。不安なのは私だけじゃない。
私の周りにも、すでにどちらかの親が亡くなっている友もいます。
わかりもしない先のことを、くよくよ考えてもしかたありません。
私の不安とは裏腹に、父も母もみんなよく笑いながら、穏やかに生活をしています。
こんな日々を、今は大切にしなくては。。
こういう気分の時は、無性にみをつくし料理帖を読みたくなります。