奏でる −千住真理子さんリサイタル−

千住真理子さんがわが町にやってきました! しかも家から1分のホールです!!
約1000人が入るホールは満席でした。 いつも聞きに行くシンフォニーホールと比べると小さいこじんまりとしたホールで、席がわりと前の方だったので千住さんの表情をよく見ることができました。
驚いたのは二の腕の筋肉! おしゃべりをしているときの千住さんは、上品でおしとやかそうに見えるのですが、一旦演奏が始まると、体全身を使っての力強い演奏にすごい体力を消耗されているのがわかって、あの腕の筋肉にも納得がいきました。
ヴァイオリンは湿気が大敵で、その日は乾燥していて楽器の調子がとても良かったらしく、千住さんは「ヴァイオリンはルンルンしているのですが、私の肌は(乾燥で)がさがさで(笑)。。 ヴァイオリンのために身を粉にして体を捧げている、それでいいんです。。」と話されていました。 そうして気がつきました。 あくまでも主役はヴァイオリンなのだと。 ヴァイオリンがあって千住さんがいるのだと。 言い方が悪いかもしれないですが、千住さんは奏でる人にすぎないのだと。 そういうふうにして千住さんは謙虚にヴァイオリンと向き合っているのだということに気がつきました。 そうして千住さんが奏でるヴァイオリンは、深く深く心に沁みるのです。 今回も心が震えて涙がにじみました。。
演奏後はサイン会があって、私も購入したCDにサインをしてもらいました。 間近で見る千住さんは本当にきれい。 今日はそのCDを聞いて、しばし余韻に浸りました。 


【演奏曲目】
ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調モーツァルト)/ ヴァイリン・ソナタ(フランク)/ 鳥の歌(カザルス)/ 思い出(ドルドラ)/ シチリアーナ(パラディース)/ 亡き王女のためのパヴァーヌラヴェル)/ タイスの瞑想曲(マスネ)/ 夢のあとに(フォーレ)/ 月の光(ドビュッシー)/ エストレリータ〜小さき星に〜(ポンセ)/ チャルダッシュ(モンティ)/ アンコール 愛のあいさつ・G線上のアリア