父のこと

父が肝臓を患って、もう30年が経つでしょうか。
私が小学生の時に発病。 1年以上にわたる長期の入院をした後自宅でしばらく療養。 一度会社復帰するものの再び悪化して再度入院。 確か2回目も1年くらいだったか。。 退院後も自宅療養。 薬の副作用で顔はパンパン。 髪の毛もよく抜けたそうです。 
その後は病状も安定し、仕事にも出られるようになりました。 ところが、バイクで通勤していたところへ車と接触。 その時の記憶は今もありません。 脳や体に損傷はなく、打撲、切り傷程度で済みました。 その何年か後に再び車と接触。 その時は倒れて何メートルか引きずったらしいですが、その時も大きな怪我にはなりませんでした。 2回目の事故ということもあって、父は大好きなバイクを降りました。 
そんなこともありながら無事に定年退職を迎えることができました。 
退職後父は痔の手術をしました。 肝臓を患っているせいか血が止まりにくく、トイレに行くたびに出血し、不安感からかある時パニックになってしまい救急車を呼びました。 大事にはいたらず、その後は痔もよくなりました。 

体の冷え、口が回らない、頭がふるえる等の衰えが目立ち心配していたところへ、甲状腺異常が見つかり、薬を服用するようになってから、劇的に元気になりました。 心配していた症状が全部解決されて、今まで1泊がせいぜいだった旅行も2泊、3泊できるように。 写真を始めて張り合いができたのか、重いカメラ、三脚等を持って写真グループの人たちと遠出もするようになりました。 今も元気で、よく食べるし、天気のいい日は歩くなどしてすすんで体を動かして、ハツラツとしています。 
と、先週のこと。 定期検査の結果を聞きに行ったら、小さな影が見つかりました。 癌かもしれないそうです。 肝臓病は進行すると肝硬変、肝臓癌と移っていきます。 父と母はそのことを冷静に受け止めていて、「来るときが来ただけ」と、いたって普通にあっさりとしていました。 
今日父は再度検査を受けに行っています。 明日も検査をして来週結果がわかります。 
来るときが来ただけ。 でももうこれ以上父が病で苦しむことがないことを切に切に願います。