平家物語

吉川栄治の新・平家物語を読んでいます。
文庫本で約400頁強の全16巻。 今11巻を読み終わり、場面は一の谷の合戦が
終わったあたりです。 戦によって引き裂かれる親子の情、兄弟の情、男女の情、主
従の情の悲哀。。 読んでいると、深いもの悲しさにため息がもれます。
そして書かれている言葉の美しさ。 古い言葉遣いですが、なんともいえず心地よく
響き、日本語はこんなにも美しい響きをもつものかと初めて感じました。
あまりにも読み応えがありすぎて、全巻読み終えてしまったらいったいどうしたらいい
んだろう。。と不安になります。 おそらくしばらくの間は、どの本を読んでもきっと物足
りなく感じることでしょう。。