紅葉舞う

i-yuki2009-12-03

涙が出そうなくらいきれい。。。
紅葉や枯葉が舞い散る様が、こんなにも心を打つなんて。。。


京都へ紅葉狩りに行ってきました。 今年は鷹峰というエリアにある源光庵と
光悦寺、そして少し南にある大徳寺。 一番の目当ては源光庵でしたが、
それ以上に素晴らしい光悦寺と大徳寺の紅葉でした。 
【源光庵】
悟りの窓、迷いの窓と血天井で有名なお寺。
悟りの窓は円型に禅と円通の心を表し、円は大宇宙を表現。迷いの窓は角型に人間
の生涯を象徴し、生老病死の四苦八苦を表しています。 どちらの窓の前に座っても、
じっと引き込まれるような感じを受けました。
血天井伏見桃山城の遺構。 300人を超える武士が自刃したときの根跡です。
【光悦寺】
源光庵にほど近いところにあります。
参道の入り口に立った時のその美しさ。あまりにも美しくてしばらく動くことがで
きませんでした。 参道に植えられた木々の紅葉、落ちた葉の紅いじゅうたん。 
そして光のコントラスト。 本堂と茶席の間にある庭も美しく、周りに見える山の
景色がとてもよかったです。 遠くに京都の市街地を望むこともできました。
【高桐院】
大徳寺塔頭のひとつ。 ここに着いた頃は午後もピークを過ぎた辺りで、静かにゆ
っくり見ることができました。 特に客殿南庭は、恋する人が教えてくれたように
間近ではなく部屋の中から、襖や天井を額に見立てて一枚の絵のように見てみると、
なるほど一段と庭の良さがわかるような気がしました。 そして松向軒という茶室。
茶をたしなんだことはないですが、これがわび・さびの美というものだろうか…と
いうことを感じました。
【黄梅院】
同じく大徳寺塔頭のひとつ。 特別公開をしていたので、ついでにと思ってたまた
ま入ったところですが、ここが冒頭の感想を漏らしたところ。 舞い散る紅葉の美
しさ、庭園の美しさに深く胸を打たれてただただ見惚れるばかりでした。 動きた
くないくらいに。 私の貧しい言葉ではとても表現することができません。 破頭
庭では白川砂で表された「静かな海」と苔で表された「陸」というその簡素な表現
に心が落ち着き、直中庭では屋根づたいに比叡山が連なって見えるという、全く院
全てが飽きることがありませんでした。 



盛りの紅葉もきれいですが、桜と同じように紅葉も舞い散る姿が美しいということ
を、苔や地面を覆う紅葉もまた趣があるということを、初めて知ることができました。 
また来年同じ頃に訪れたいです。

源光庵 「悟りの窓」と「迷いの窓」
源光庵 血天井(手指の跡)
光悦寺 参道
光悦寺 参道に降り積もった紅葉
光悦寺 市街地を望む
高桐院 南庭
高桐院 手水鉢
高桐院 松向軒

※黄梅院は撮影禁止