垢落としの旅
6年間の勤めの垢を落としに温泉に行ってきました。 選んだ先は、いろいろ迷った挙句大原に。
当日お昼前に河原町に着いて、まずは腹ごしらえ。 今回の旅のもう一つの目的は、有名処で食事をすること。 ガイドブックで何回も入念にチェックして厳選したお店の最初は、汁物で有名な“志る幸”。 白味噌のほんのりと甘い汁物は、ほっこりするやさしいお味。 でも内容のわりにはちょっとお値段が高いなぁ〜というのが正直な感想。 まっ、京都ですから。 食べ終わってすぐに一筋違いの甘味処“月ヶ瀬”へ。 京都で知らない人はいないと言われるくらい有名らしいです。 開店早々のせいかお客さんは私一人。 名物のあんみつを食べたんですけど、これが「うん!うまい!」と目をみはるおいしさでした。
食べ終わったら大原へ移動です。 大原へ行くのは10年ぶり。 シーズンではないので、さすがに人はまばらでした。 三千院と宝泉院を見学。 どこも新緑が瑞々しい。 ゆっくり回って今日のお宿へ向かいました。
宿は、寂光院の近くにある民宿「大原の里」です。 部屋から見える緑の楓がとてもきれい。 秋はさぞかし紅葉がきれいだろうと想像されます。 早々に旅の目的である温泉につかりました。 誰もいなくて一人ゆ〜っくり。 露天風呂にも青々とした楓が。 まだ日の明るいうちに温泉に入ってるなんて「なんてぜいたく〜〜!!」を実感。 しかもお肌がツルツルに! 結局3回温泉に入り、3回とも独り占めでした。 お部屋と料理は民宿らしくこじんまりしたものでしたが、なんせとにかく温泉が申し分なし。 とても気に入りました。
次の日は寂光院へ。 吉川英治の新平家物語を読んだこともあって、当時に思いを馳せます。 ここも楓が見事で、やはり秋に来て見たくなりました。 大原を後にして、次の目的地、下鴨にある“茶寮宝泉”に向かいます。 前々から行ってみたくて、ようやく実現することができました。 食べるところは全てお座敷で、お庭を望むことができるように床机が並べられています。 これが立派なお庭で、お寺にも負けないくらいの造りです。 いただいたのは冷やしぜんざい。 お店の構えのように、なんともお上品なお味。 あずきがおいしくて、おかわりがほしいくらいでした。 ふと、床の間に目をやると双葉葵があるではありませんか。 さすが場所柄。 しかもかわいらしくお花をつけています。 なんだかとても縁起のいいものを見させてもらえたようで、得した気分になりました。 そういえばもうすぐ葵祭りですね。 お土産のお菓子を買って、お店を出ました。
下賀茂神社で去年買ったお守りを返納して、糺の森をぬけると、小腹がすいてきたので、パン屋さんでサンドイッチを買って食べました。 もちろんここもガイドブックでチェック。 この旅の食べ収めです。 ほどよく疲れて家に帰りました。 あ〜楽しかった♪