明倫茶会 6月

i-yuki2009-06-29

以前新聞に紹介されていた明倫茶会に行ってきました。
新聞記事によると、明倫茶会とは、旧明倫小学校の建物を利用して開館した
京都芸術センターで一般市民を招いてほぼ月1回開かれる茶会です。
様々な分野で活躍している人達が席主となり、和室だけでなく体育館などで
演奏を聴きながら、お茶も抹茶だけでなく煎茶、紅茶、コーヒーなどをいただくという
毎回異なる趣向で開かれるそうです。
「ぜひ私も行ってみたい!」とセンターのHPを見てみると、ちょうど6月茶会が募集中だったので
早速応募、運良く選ばれて行ってきた次第です。
今回の席主は造園業「植熊」の代表小河正行さん。
受付を済ませて教室の中で庭についてのスライドを見た後和室に移動。
和室はまさしく茶室の体で、部屋を囲むように座るとなにやら本格的な茶会の様子…
話を聞きながらざっくばらんにお茶をいただく様子を想像していた私は、「あれ、なんか違う… 
お茶の作法なんて全く知らないけど…」と、おどおどドキドキ。
そこに席主の小河さんが現れて挨拶をされ、別の人がお茶を点てはじめると、瓦を器にして瑞々しい
葉が敷かれた上に葛で包まれた露のようなお菓子が。
(後で聞いてみると葉は葛の葉。そして葛のお菓子!と粋な組み合わせに納得)
すると周りの人は各人で持ってこられた懐紙と楊枝を用意されだして、「困った!懐紙も楊枝もない!
どうしよう〜」とつぶやいていると、隣の上品な感じのご婦人が懐紙を下さってなんとかその場を
しのぐことができました。
楊枝がなかったので、行儀悪い気がしたものの仕方がないので手で「パクッ」。
他にもそんな風に食べている方がおられたのでひと安心しました。
いよいよお茶をいただいたのですが、なんと茶碗は陶器ではなくよく冷やされた青い竹筒で、中には
冷えた抹茶。飲んでみるとなんともいえず「おいしい〜!」。こんなにおいしい、しかも冷たい抹茶は
初めて!というくらいおいしくて感激しました。
お茶をいただいた後は道具を拝見。窯の周りには造園業の植熊さんの趣向で大きな銀杏の枝が
生けられていました。(撮影禁止だったので茶会の様子を写真撮れなかったのがとても残念)
初めての茶会で緊張でしたけど、とてもいい茶会でした。
竹筒茶碗をお土産にいただいて。
茶道を習いたいな〜、また明倫茶会に出席してみたいな〜と思いながら部屋をあとにしました。


初めに通された教室の中に置かれたもみじ

竹筒茶碗