父の背中

土曜日に手術後初めて父の見舞いに行ってきました。
手術の経過もよく、抗がん剤の影響で熱が出たり痛みがあったりということもなく、
ご飯も食べて、トイレもちゃんと行って、元気そうでした。
少しして看護士さんが「今日は体拭かれますか?」と聞きに来たので、父が「お願
いします」と答えました。 父はまだお風呂に入れません。
体を拭いた後、パジャマと下着を着替えて持って帰ることにしたので、すぐにお湯を
もってきてもらいました。 洗剤が入った超熱いお湯。
タオルを絞って父に渡して、自分で体の前を拭いた後、背中をふいてあげました。
父は私に「由起にこんなことしてもらうなんて思いもせぇへんかったわ」と。。。
背中を拭いているとき、父の体が愛おしく思えました。
親が子どもの体を愛おしく思うのはわかるような気がしますが、子どもが親の体を愛
おしく思うなんて。。  いや、親子ってきっとそういうものなんですよね。。 
帰り道、父の言葉が頭の中で反芻していました。

病院までは電車を乗り継いで片道1時間の道のりです。
その道のりを母は毎日行きます。
患っている父と看病する母の姿をずっと見てきました。
この親を尊敬せずにはいられません。